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『7つの習慣』の第2の習慣を石鹸選びに応用する

『7つの習慣』は、スティーブン・R・コヴィーが1989年に発表した自己啓発書であり、世界中のビジネスパーソンに読み継がれてきました。7つの原則のうち第2の習慣は「終わりから始める」というもので、最終的なゴールを思い描いてから逆算して行動を選ぶというアプローチです。

石鹸選びは些細な日常の選択に思えるかもしれませんが、毎日の入浴で肌に触れるものですから、ゴールを意識して選ぶことで満足度は大きく変わります。本稿では、この「終わりから始める」思考を固形石鹸選びに落とし込んでみたいと思います。固形石鹸は成分表示がシンプルで、自分の肌に何が入るかを把握しやすいという利点もあります。

第2の習慣が説く「終わりから始める」の本質

「終わりから始める」とは、はじめにビジョンを持つとはどういうことか、コヴィーは墓石に刻む言葉や自分の葬儀での弔辞を思い描くよう勧めています。これは最終的な理想像を具体的にイメージすることで、現在取るべき行動が明確になるという発想です。

つまり、何かを始める前に「自分は最終的にどうなっていたいのか」という問いを立てるということです。目的地が定まっていれば、そこに至る道筋はおのずと浮かび上がってきます。逆にゴールが曖昧なまま動き出すと、目先の選択肢に振り回され、迷うことが多くなります。

日々の小さな選択こそ、この習慣の恩恵を受けやすい場面です。人生の大きな決断だけでなく、毎日の何気ない場面にも応用できるのが、第2の習慣の汎用性の高さでしょう。石鹸選びもその例外ではありません。

石鹸に求める「終わり」を言語化する

石鹸に何を求めるかは、人それぞれ異なります。保湿重視の人、香りを楽しみたい人、コストパフォーマンスを優先したい人、肌トラブルを改善したい人と、千差万別です。まずは自分がこの石鹸を使ってどうなりたいのか、何を手に入れたいのかを書き出してみることをおすすめします。

たとえば私の場合は「入浴タイムを気持ちの良いリセットの時間にする」「肌に余計な刺激を与えず、しっとり感を保ちたい」という二つのゴールを設定しました。ゴールがはっきりすると、成分表を見る視点も変わります。香料の強いものより、無香料や自然な香りのもの、肌への優しさを優先するようになります。

香りで選ぶならハーブ系、敏感肌なら低刺激処方、とゴールに合わせて選択肢を絞れるようになります。漠然と「肌に良さそう」で選ぶのと、ゴールを定めて選ぶのとでは、同じ石鹸を使っていても心の持ちようが変わってくるものです。

肌質と生活習慣という現在地を把握する

ゴールを設定したら、次に自分の現在地を把握します。7つの習慣では「終わりから始める」と同時に、自分の現在の役割や状況を理解することも重視しています。石鹸選びで言えば、肌質と生活習慣が現在地にあたります。

肌が乾燥しやすいのか、脂っぽくなりやすいのか、敏感なのかによって、適した石鹸成分は異なります。たとえば私は混合肌で、Tゾーンはベタつきやすく、頬や口元は乾燥しやすいという特徴があります。こうした肌質を知らないと、巷の評判だけで石鹸を選んでしまい、肌に合わずに後悔することも珍しくありません。

季節や年齢でも肌質は変化しますので、半年に一度は状態を見直すようにしています。日焼け後、季節の変わり目、加齢など、肌を取り巻く環境は常に変わります。固定観念で石鹸を選び続けるのではなく、自分の「今」に合わせて見直すことも大切です。

予算と期間で継続可能かを見極める

ゴールと現在地を踏まえたら、次に重要なのが現実的なリソースの確認です。第2の習慣と関連して、コヴィーは「重要なことを優先する」とも説いており、石鹸においてもこの視点は役立ちます。

固形石鹸は単価で見れば比較的安価ですが、毎日使うものですからランニングコストは軽視できません。また、使用期間の目安も必要です。一個80gの石鹸を1日2回、3ヶ月使った場合のコストを計算しておくと、予算との整合性が取りやすくなります。保湿成分や美容成分との折り合いも、ここで見極めておきたいポイントです。

高価な石鹸が必ずしも自分に合っているわけではないため、価格だけで判断しないよう気をつけています。実際に手に取って、小さめにカットして試すという方法も便利です。ゴールと財布事情のバランスを取ってこそ、第2の習慣が実践できていると言えます。

使い続けることで見えてくる本当のゴール

実際にさまざまな石鹸を試してきて、ゴール設定の有無によって満足度が大きく変わることを実感しました。最初は漠然と「肌に良さそう」というイメージで選んでいたのですが、7つの習慣に触れたことをきっかけに選び方が変わりました。

たとえば最初は心地よい香り重視だったのが、最終的には肌への優しさという観点が勝っていたという発見がありました。目的意識を持って選ぶことで、毎日の小さな選択が積み重なり、大きな違いを生むと改めて感じています。

家族で共用する石鹸であれば、使用感も妥協せず確認したいところです。性別や年齢層が違うと、同じ石鹸でも感じ方が変わります。最終的には使う人全員の「終わり」を描くことが、長く愛される石鹸選びにつながるのではないでしょうか。

自分の「終わり」を描くヒントは、思考を整理する一冊にもまとめられています。自分の『終わり』から石鹸を選ぶ、その一歩を今日から踏み出してみてください。